Zoom Video CommunicationsがZoomプラットフォーム拡充の次のステップとして、メール機能とカレンダー機能を強化する。同社は11月8日(米国時間)、年次カンファレンス「Zoomtopia」(11月8〜9日)において、「Zoom Mail Client」(ベータ)と「Zoom Calendar Client」(同)、メールサービス「Zoom Mail Service」(同)、カレンダーサービス「Zoom Calendar Service」(同)を発表した。これらの新製品はZoomデスクトップアプリに組み込まれ、ミーティング、電話、ホワイトボード、チャットといった同社のコミュニケーションおよびコラボレーショップ機能と連動する(ホワイトボード共有は来年初めに提供予定)。
Mail ClientとCalendar Clientは、主要なサードパーティのメールサービス/カレンダーサービスをサポートし、無料ユーザーを含む全てのZoomユーザーが利用できる。Harvard Business ReviewがFortune 500に含まれる企業の20チーム(137人)を対象にした調査によると、調査参加者は週に4時間弱、就労時間のおよそ9%の時間をアプリケーション間の切り替えで浪費していた。Zoomアプリにメールクライアントとカレンダークライアントを統合することで、Toggle Tax(トグル税)と呼ばれるアプリ切り替えのストレスを軽減し、Zoomユーザーの生産性を高める。
Mail Serviceは、ITリソースを持たない中小企業で個人情報をチーム内で共有する場合など、プライバシー強化の必要性に直面している企業向けにデザインされている。Mail Service間の直接的なメッセージ送信と、外部受信者向けのアクセス制限リンクでエンドツーエンドの暗号化を提供。Calendar Serviceは、Zoom上でミーティング可能な時間を簡単に選択できるアポイントメント予約機能を備える。
Mail ServiceとCalendar Serviceは、米国とカナダで「Zoom One Pro」または「Zoom Standard Pro」プランで利用できるようになり、「Zoom One Business」以上のプランではカスタムドメインの利用をサポートする。