パスロジ、脱PPAPにファイル暗号化ソフト「クリプタン」正式版

認証セキュリティサービスの開発を行うパスロジは11月7日、β版で提供してきたファイル転送で利用できるWindows用ファイル暗号化ソフト「クリプタン」の正式版のリリースを開始した。「クリプタン」は、パスワード付き暗号化ファイルとそのパスワードを別々のメールで送信する"PPAP"の代替え手段となる暗号化ファイル転送ソフトとして同社が本年8月よりβ版を提供していたが、正式版としてリリースすることとなった。

転送ファイルに暗号方式「AES256」や公開鍵暗号方式、同社の認証・証明プラットフォーム「4Login」を活用、ファイルの暗号化にパスワードの設定を行わないので、別途パスワード送信などの作業が要らず、事前設定された「正しい相手」以外に暗号化されたファイルを復元できない。認定済みの相手でも、後で復元不可とすることで誤送信対策としても利用可能となる。受信側が「クリプタン」をインストールできない環境でも専用ウェブサイト「クリプタンWEB受取」でのファイル受渡しに対応。受信者をワンタイムURLとメールアドレスにより「正しい相手」と認証し、ファイルを復号し受取ることもできる。

Windows 10及び11に対応、個人事業主の商用利用を含む個人には無料で提供。法人利用には、1ユーザーあたり月額500円、年払いで月額417円相当となる5,000円で提供する。なお、2023年4月4日までの期間限定で4ユーザー×4年ライセンスで18,000円となる「4-4パック」の提供も行っている。