来年の夏頃を目標に関西の主要鉄道事業者が連携する広域型MaaSアプリがリリースされることが11月8日、連携各社より発表された。大阪市高速電気軌道、近鉄グループホールディングス、京阪ホールディングス、南海電気鉄道、西日本旅客鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道の7社で、2023年夏頃のアプリ(仮称 関西 MaaSアプリ)のリリースを予定し、システムやアプリの共同構築を行う。
2025年に開催される大阪・関西万博を控え、関西地域におけるシームレスな移動手段の提供を目的に連携を図ってきた各社は、「関西 MaaS 協議会」を同日に発足。関西一円、近畿2府5県(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県、三重県)と愛知県の一部の事業エリアをカバーする広域なものだが、マルチモーダル乗継経路検索やチケットストアを備え、各社沿線の観光施設や体験ツアーの紹介なども第1弾のリリースとして予定されている。観光名所やスポットエリアも広範になることが予想されるが、モバイルひとつでシームレスな体験が可能なMaaS(Mobility as a Servic)では、新たな発見も多くなる。新たな発見と移動性を兼ね備えるアプリが期待される。