レノボは10月25日(米国時間)、「Lenovo TruScaleインフラストラクチャー・サービス」のポートフォリオの機能強化を発表した。新たなサービスはバックアップ/ハイブリッド・クラウド・ソリューションを採用し、米Veeamおよび米Nutanixとのパートナーシップに基づいて、2023年中に全世界での提供開始を予定している。
今回の機能強化は、企業のCIOやITリーダーからのAs-a-Service型テクノロジー・ソリューションの柔軟性とエンタープライズ全体にもたらすメリットへの期待の高まりに対応するためとのこと。
新サービスのうち「Lenovo TruScale Backup as a Service with Veeam」は、企業のデータ量の増加への対応に加え、セキュリティの侵害時には重要なデータを安全に復元するという。
Veeamのバックアップ・ソフトウェア/プラットフォームとLenovo ThinkSystemのサーバ/DEストレージ・システムを基盤に、同ソリューションを既存のLenovo TruScaleデータ管理ソリューションに実装し、オンプレミスのプライベート・クラウド・モデルを通じて提供することで、ITチームのタスクを簡素化する。
この新ソリューションにより、顧客企業はバックアップの信頼性を高めつつ、モジュール方式の柔軟な設計によってパフォーマンスと柔軟性を向上できるとしている。さらに、設備投資や、ダウンタイムおよび導入のコストも削減できるという。
また、レノボのThinkAgile HX HCIプラットフォームで提供する「Lenovo TruScale Hybrid Cloud with Nutanix」を追加した。
同ソリューションは、Nutanix Acropolis OS(AOS)、Nutanix Acropolis Hypervisor(AHV)、Nutanix PrismからなるNutanixのコア・ソフトウェアの利用により、オンプレミス・インフラストラクチャのセキュリティやコントロールを維持し、ハイブリッド・クラウドの柔軟性を発揮するという。
企業は、大規模な設備投資を強いられることなく、インフラストラクチャの導入規模の拡大・縮小の柔軟性が得られることで、金銭的な負担を軽減できるとしている。
また、設置から導入、構成に加え、24時間365日の監視やインシデント・サポートをレノボが提供することで、企業は複雑なIT管理から解放され、迅速かつ効果的な意思決定が可能とのこと。
さらに同社はレッドハットの協力を受け、Red Hat OpenShift対応の新しいハイブリッド・クラウド・ソリューションを市場投入する。
新登場の「Lenovo TruScale Hybrid Cloud with Red Hat」は、オンプレミスでクラウド体験を実現する同社最上位クラスのThinkAgile/ThinkSystemにおいて、エンタープライズ対応のKubernetesコンテナ・プラットフォームを提供する。
この包括的なハイブリッド・クラウド・ソリューションにより、企業は、フルマネージドのAs-a-service型のハイブリッド・クラウドを活用し、自社のビジネス・アプリケーションを実行できるとのこと。
従量課金制モデルの採用により、企業はハイブリッド・クラウド環境でアプリケーションの更新と、ITコンテナの採用を加速できるとしている。