Microsoftは現地時間2022年11月3日、Visual Studio Code用拡張機能「Python」の2022年11月版をリリースした旨を公式ブログで報告した。本バージョンでは、isort拡張機能への移行や、既定で有効だったPylance自動インポートの無効化、Pylintおよびflake8拡張機能の利用推奨、Notebookセル用のデバッグ機能「Just My Code」を加えている。
インポートの順番を自動でソートさせるisortはPythonユーザーに欠かせないライブラリーだが、Visual Studio Codeのisort拡張機能は、インポート順の修正をうながすコードアクションを提示。新たに拡張機能をインストールするとビルトインのisortから移行し、ユーザーはアップデート負担が軽減する。Pylanceの自動インポートがユーザーに混乱を招いていたことから、既定で自動インポートを無効にした。再び有効にするには、settings.jsonファイルに「"python.analyze.autoImportCompletions": truepython.analyze.autoImportCompletions」と記述する。
flake8拡張機能は新たに利用をうながす通知を加えた。Microsoftは「長期的な計画だが最終的に組み込みのサポートを削除し、独立した拡張機能を使用する予定」であるためだと説明している。最後のJust My CodeはデバッガーがPythonライブラリーからコードのステップをスルーするか、ユーザーコードのみをステップスルーするかをユーザーが選択する機能。Notebookセルデバッグ時は自動で有効になる。同社はPython用デバッガーであるdebugpyをバージョン1.6.3以降へ更新することを推奨している。