小糸製作所は、10月27日開催の取締役会にて先進運転支援システム(ADAS)・自動運転向けLiDARの製造・販売を手掛ける米Ceptonに対する株式の追加取得を決議したことを発表。Ceptonも併せて、小糸製作所から1億ドルの資金提供を受けることを発表した。
これまで小糸製作所は、Ceptonに対し、2020年2月に5000万ドル、2022年2月に5000万ドルの総額1億ドルの出資を行ってきたが、今回、さらに1億ドルの出資を行うことで、共同開発を進めている車載用LiDARの開発を加速させるとしている。
両社は2018年より車載用LiDARの共同開発を進めてきており、現在開発中の中距離用LiDARは、検知距離・分解能・信頼性・コストなどの面で優れた特長を有しており、市場投入、量産化に向けた開発を加速させている段階にあるという。
また、ADAS搭載車・自動運転車(レベル3以上)の技術的進展・普及に向けては、より高精細で近傍から遠方まで検知可能なLiDARが必要であることから、短距離・長距離用LiDARの開発にも取り組んでおり、国内外の自動車メーカーなどからも注目されている状況にあるとしているほか、将来的には自動車照明器技術とLiDAR技術を組み合わせたランプの実用化や、スマートインフラをはじめとするモビリティ分野への活用などに向けた共同開発も行って行く計画としている。