Malwarebytesは10月27日(米国時間)、「Maintenance Mode aims to keep phone data private during repairs」において、 Samsungの新たな技術である「メンテナンスモード」を伝えた。メンテナンスモードを利用することでモバイルデバイスの修理中にデータを非公開にすることができるという。
モバイルデバイスのデータ保護に関する頭痛の種の一つに、修理がある。壊れたスマートフォンを修理業者に渡した際、連絡先や写真、悪質な業者によってはアカウントなど個人情報がのぞかれたり、窃取されたりしてしまう危険性がある。
この問題に対する新たな解決策として、Samsungのメンテナンスモードが役立つというわけだ。この技術は以前はリペアモードと呼ばれており、7月頃からSamsungの特定のモデルのみで試験的に提供され、韓国でのみ利用することが可能だった。
Samsungのメンテナンスモードを有効にすると、モバイルデバイス上に一時的な使い捨てのユーザーアカウントが作成される。写真、メッセージ、アカウントなどの個人データにアクセスすることはできず、プリインストールされたアプリのみが使用できる状態になるという。メンテナンスモードをオフにするにはスマートフォンのロックを解除する必要があり、ダウンロードしたデータや設定の変更などメンテナンスモードがオンの間に行った変更は保存されないとのことだ。
Malwarebytesは、このような新たなプライバシー保護技術が導入されたとしても、機能を利用して個人情報が入ったものを預ける場合とバックアップして個人情報を消去後に預ける場合の長所と短所を常に比較検討することが必要だと指摘している。また、使用に不安を覚えるようであれば、しばらく待ち、何か不都合なことが起きるかどうか確認してから利用するよう推奨されている。