Datadog Japanは11月1日、「Cloud Cost Management(クラウドコストマネジメント)」、「Cloud Security Management(クラウドセキュリティマネジメント)」、「Continuous Testing」の3製品の提供開始を発表した。

クラウドアプリケーション向けの監視およびセキュリティプラットフォームを提供するDatadog Japanは11月1日、Datadog Japanは11月1日、「Cloud Cost Management(クラウドコストマネジメント)」、「Cloud Security Management(クラウドセキュリティマネジメント)」、「Continuous Testing」の3製品の提供開始を発表した。

これらは、先月の18日および19日、米ニューヨークで開催されたDatadogの年次カンファレンス「Dash 2022」で発表されたもの。

Cloud Cost Managementは、クラウドのコストを可視化し、コスト増とその因果関係を把握するために、実施した変更がコストにどのように影響したのかを確認するための製品。コストの変化を自動的に特定し、既存のオブザーバビリティデータと統合することで、コスト増の要因を探りやすくする。

  • Cloud Cost Management概要

  • 時間経過に伴うコストの増減を可視化

また、エンジニアリングチームに対しコストが可視化されることで、コスト効率に関する現場での意識向上に寄与するという副次効果もあると同社は主張している。

現状はAWSのみに対応しているが、今後は、Google Cloud Platform(GCP)やMicrosoft Azureにも対応していく予定。ただ、対応時期は未定だという。

  • 特定のサービスや製品ごとにドリルダウンできる

Cloud Security Managementは、Cloud Security Posture ManagementとCloud Workload Securityのアセスメント結果及び関連するObservabilityデータを統合したポータル。

  • Cloud Security Management概要

セキュリティチームとDevOpsチームが協力してセキュyリティに対応するために、コラボレーションを促進させるためのポータルとなっている。

  • リソースカタログによるリスク状況の可視化

Datadog Japan カントリーマネージャー 国本明善氏は、「最近は、いわゆるスリーピラーズと言われているインフラストラクチャ、アプリケーショントレース、ログの管理といったものを一元管理して、1つのプラットフォーム上でクイックに分析して手を打つというのが大きな柱になっているが、最近、1つのプラットフォーム上でいろいろなデータソースを統合することによって、新たな価値を生み出すことをお客様が体感され、DevOpsだけじゃなく、セキュリティチームも1つのワーキングプラットフォーム上で協業できないかというところを模索し始めている。セキュリティというと特別なチームで特別なスキルを持った人が、特別なツールを使っているというようなイメージがあるが、最近は、チーム間のコミュニケーションや協業を加速させ、セキュリティをどう取り込むかというところが非常に大きなテーマになってきており、日本市場においてもトレンドになってきている」と、Cloud Security Managementを提供する背景を説明した。

  • Datadog Japan カントリーマネージャー 国本明善氏

    Datadog Japan カントリーマネージャー 国本明善氏

Continuous Testingは、CI/CDパイプラインとシームレスに統合することで、信頼性の高いテストを実行できるようにしているという。

  • Continuous Testing概要

複数のブラウザによるテストが自動実行ができるほか、コードを書くことなくテストが実施できるという。

また、ユーザーが操作するようにアプリを操作すると、操作が記録され、テストシナリオが完成する機能も備え、アプリのUIの変更をテストシナリオに自動的に反映させることもできるという(すべてに対応するわけではない)。

  • Continuous Testing画面