SCSKは10月31日、モビリティ事業に特化した人材の育成に向け、ソフトウェア開発を手掛ける子会社「SCSKオートモーティブH&S株式会社」を11月1日に設立すると発表した。資本金は1億円でSCSKが100%出資する。新会社では、SCSKが採用を行っていない人材層にもターゲットを広げ、未経験者でも働くことができる特化型教育で育成を行うとしている。モビリティ事業におけるエンジニアの拡充を図る。

具体的には、従来の車載組込ソフトウェア開発やモデルベース開発を中心とし、未来のモビリティ社会を創造する多彩なスペシャリストの育成を行う。従来の新卒採用およびキャリア採用に加え、リスキリングを含めた業界未経験人材を積極的に採用していく。

新会社設立時は、SCSKのモビリティ事業に対するソフトウェア開発支援を中心に行い、中長期的には自動車OEMやサプライヤーに向けたソフトウェア開発支援へ事業領域を拡げていく考え。

同社は2020年に策定した中期経営計画の基本戦略の一つである「DX 事業化」の実現に向けて取り組んでおり、その「DX 事業化」の4つの重点領域の一つとして「モビリティ」を設定。2030年に「スマートシティに貢献するモビリティサービスナンバーワン」の実現に向け、さらなる事業成長を目指していく。