川崎市と富士通は10月31日、脱炭素社会の実現に向けて、スマホアプリを活用して市民や事業者の環境配慮型のライフスタイルへの行動変容を促す実証実験を開始すると発表した。
今回の実証実験は川崎市の居住者や在勤者を対象としており、環境に関連するイベントへの参加やコンテンツ視聴などの行動に対して、協力事業者が提供する商品のクーポンやサービスと交換可能なポイントを付与する。これにより、市民や事業者の脱炭素社会に向けた自発的な行動に与える影響を検証するとのことだ。
実証実験で活用するスマホアプリは、実証参加者へのポイント付与やその管理に加えて、ポイントをスコア化してランキング表示する機能、日々の環境行動を記録して参加者同士で共有する機能、参加者一人一人の属性に応じたコンテンツやキャンペーン情報を配信するレコメンド機能などを備える。
実証実験の参加者はスマホアプリを事前に取得し、性別や年齢、居住地区など情報を登録する。川崎市や各事業者が実施するイベントへの参加や、環境活動の紹介コンテンツを視聴し、それらの自身の行動をアプリ内の日記に投稿すると、インセンティブとして環境に配慮した商品やサービス、アクティビティなどに交換可能なポイントをアプリ内で受け取れる。
実証参加者は、アプリに登録済みの属性や嗜好、実証期間中に実施した活動履歴に基づいて分析された実証参加者の行動傾向に合わせて最適なキャンペーンやイベントの情報が得られるようになるほか、貯まったスコアのランキングや日記の投稿なども閲覧可能だ。そのため、実証参加者同士が一体となり活発な行動変容を目指せるとのことだ。