多摩都市モノレールは10月28日、車内の状況がリアルタイムで把握できる車内防犯カメラを2022年度中に全車両に導入すると発表した。車内で非常事態が発生した際に的確な対応ができるようにする。
MOYAIが提供する「IoTube Model Pro.4G」を2023年3月までに導入する予定。同カメラは、4Gデータ通信に対応したLED蛍光灯一体型の防犯カメラで、映像をリアルタイムで確認することが可能。魚眼レンズで画角が広いため、各車両2カ所の設置でほぼ死角がないという。通信は暗号化された状態で行うため、情報漏洩の危険性が低いといった特徴がある。
従来までは、モノレール車内で何らかの非常事態やトラブルが発生した際、運転士が状況を把握し、乗客の誘導など必要な対応を行っていた。車内防犯カメラを設置することにより、これに加えて運輸指令においても車内の正確な状況をリアルタイムで確認し迅速で的確な対応が取れるようになる。また、車内におけるトラブルや犯罪・迷惑行為などの抑止効果にもつながる。
プライバシー保護の観点から、車内に防犯カメラを設置していることをステッカーの掲出などで乗客に周知する。また記録映像の閲覧については、閲覧できる社員および利用目的を限定するなど、関係法令や社内規程を整備して管理するとのことだ。