東北大学と三井不動産は10月28日、次世代社会に向けたロボットに関する共同研究を開始したことを発表した。人とロボットが共生する社会を見据えて、オフィスにおける人とロボットのあり方を探るとのことだ。

両者はロボットがオフィスワーカーとのコミュニケーションを通じて個々の特性を把握し、その能力を引き出すことで、オフィスワーカーが前向きかつ創造的に自身の役割に取り組むことができる未来を目指す。

研究の第一歩として、まずは「心身の健康」に着目しているという。ロボットが健康状態の変化を把握し、その変化について労働者に伝える方法について研究し、オフィスワーカーが良好な健康状態を保ちながら生産性を発揮できるオフィス環境の実現を進める。

そのためのステップ1では、ロボットがオフィス内を自律移動するための機能を開発する。人とロボットの継続的なインタラクションの仕方について研究を行い、このインタラクションを通じてさまざまなデータの収集を試みる予定だ。

  • ステップ1

ステップ2では、ロボットがインタラクションを通じて収集したデータと医学的見地を組み合わせ、わずかな健康状態の変化も分析可能なアルゴリズムを作成する。

  • ステップ2

ステップ3において、労働者が普段と比較して疲れている場合などに、そのわずかな健康状態の変化をロボットが伝える「伝え方」を検討するとのことだ。

  • ステップ3