オリコンは10月28日、全国のビジネスシーン(副業含む)で3カ月以上かつ週3日以上、「ビジネスチャットツール」「Web会議ツール」を利用している7,939人を対象に実施した「ビジネスチャットツール・Web会議ツール」に関する利用実態調査の結果を発表した。
「ビジネスチャットツールとWeb会議ツールについて、導入前と導入後を比較して、仕事や業務(副業を含む)をする上でメリット・デメリットどちらが多いと感じますか」との設問では、全体では「メリットが多い」が69%、「メリット・デメリットは同じくらい」が28%、「デメリットが多い」は3%という結果になったという。
職種別に見ると、「メリットが多い」の割合が最も高いのは「マーケティング」「営業推進・営業企画」の76%、「メリット・デメリットは同じくらい」の割合が最も高いのは「配送・倉庫管理・物流」で42%となっている。
「メリットが多い」の割合が最も多かった営業推進・企画と営業からは、「アポイントがオンラインになり時間短縮になった」「遠方との商談アポが取りやすくなった。短時間の打ち合わせが増えた」などの時間短縮や距離に関係なく働けることにメリットを感じるとの声が挙がっている。
人事の視点では、「子どもが小さいので時短勤務をしているが、往復の通勤時間で業務フォローやキャッチアップができる」「採用の幅が広がった」「全国の拠点をつなぐ朝礼や会議に便利」「面接に遠方の人のエントリーが増えた」といった多様性を持った働き方に役立っているとの声が多く集まったという。
また、「ビジネスチャットツールまたはWeb会議ツールを利用していて、ストレスを感じることはありますか?」という質問では、「とても感じる(3%)」「まあ感じる(38%)」を合わせた41%が「感じる」と回答するという結果に。
「ストレスを感じる」と回答した1,687人に「どのような状況が最も心理的な負担やストレスを感じるときか」と聴取すると、「チャットの通知が多い」(19%)、「業務時間外(夜間・休日など)のチャット通知」(17%)、「相手の状況がわからない」(16%)、「伝えたい内容を文章にする」(13%)といった回答が上位を占めている。
また調査期間5月14日から6月12日時点での「現在のテレワーク(在宅勤務)実施状況」は、全体のテレワーク実施状況は59%となったという。内訳は「週1~2日テレワーク」の22%が最も多く、次いで「週3~4日テレワーク」、「全くしていない」の18%という結果に。
性年代別で見ると、「男性10・20代」「女性10・20代」「女性30代」は「全くしていない」の割合が最も高く、若手ほど出社の傾向が高いことが判明している。