加GaN Systemsは、ルネサス エレクトロニクスの車載向け48V/12V双方向DC/DCコンバータに、自社のGaNパワートランジスタ「GS61008P」が搭載されていると発表した。
GaNパワートランジスタの採用により、電力密度が向上し、DC/DCコンバータの基板面積をSi-MOSFETを使用する場合と比較して、46%小さくすることができたという。
ルネサスの同ソリューションは、高効率の48V/12V DC/DCコンバータを必要とする48Vマイルドハイブリッド車および電動バイクを対象としたもので、GaNの採用により、500kHzのスイッチング周波数を可能としたことで、小さな1.3μHのインダクタを使用できるようになり、システムサイズの小型化と軽量化が可能になったとする。
また、GaNの採用と、自動位相調整機能の組み合わせにより、低負荷時でも高効率の電力変換を実現し、400W ~3kWの広い負荷範囲で94%超の電力効率を提供するという。
なお、GaN Systemsのジム・ウィザムCEOは、「ルネサスが自動車向け半導体ソリューションの市場リーダーであり、業界ニーズを理解している立場である。そうしたルネサスに我々のGaNデバイスが採用されたということは、GaNの利点が広く自動車業界に認識されていることにつながる」とコメントしている。