東芝デジタルソリューションズと三井住友海上火災保険は10月28日、製造業向けサプライチェーン・プラットフォームとネット加入型保険サービスの連携に関する協業を開始したことを発表した。
協業により、東芝デジタルソリューションズのサプライチェーン・プラットフォーム「Meister SRMポータル」に、三井住友海上が新たに構築した保険募集システムを連携し、本日から製造業向けの総合賠償責任保険にインターネット上で加入できる仕組みを実現する。デジタルプラットフォーム経由で、ネット上で加入手続きまで完結できる企業向け総合賠償責任保険の取扱いは、国内損保初だという。
「Meister SRMポータル」は2022年10月19日に提供開始されたもので、東芝デジタルソリューションズが展開する製造業の調達・購買部門向けの戦略調達ソリューションである「Meister SRM」の新サービス。
今回の協業により、各サプライヤは「Meister SRMポータル」経由で、いつでもネット加入型総合賠償責任保険の加入手続きを行うことができるようになるという。
Meister SRMポータルのサービスのイメージ|
サプライヤ0を含めた製造業の各企業が同サービスに加入し、つながりを持つことでサプライチェーンのネットワークが可視化され、企業同士のコミュニケーションが促進されるという。
三井住友海上のネット加入型総合賠償責任保険は、業務上の賠償責任リスクだけでなく、サイバーリスクや休業リスク、リコールリスク、使用者賠償責任リスクなど、サプライヤのさまざまなリスクに対して幅広い補償を提供しており、サプライヤーは自社の製造・販売プロセスを踏まえて、その中から必要な補償を自ら選択できるという。
両社は、製造業の発展のため、今後もサプライチェーンの強靭化を支援し、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進による新たなサービスの創出に取り組んでいきたい考え。