東京エレクトロン デバイスのグループ企業で画像処理技術メーカーであるファーストは、検査システムなどに活用される同社の汎用画像処理装置のシステム開発をPythonで行うことができる画像処理ライブラリ「PyFIE(パイエフアイイー)」を10月26日より提供開始した。
「PyFIE」は、同社提供の画像処理技術を利用した計測、検査システムであるWindows 64bit版の汎用画像処理装置FV1410、FV2340シリーズ、近日リリース予定のUbuntu 64bit版の画像処理コントローラFV1410-Linux、FV2340-Linuxに対応した画像処理システム開発用ライブラリで、同社がMicrosoft Visual Studio、.NET FrameworkでのC#、Basic、もしくはネイティブC++環境で活用できる画像処理アプリケーション開発ソフトウェアライブラリ「WIL」上でPythonを使用可能とするために開発されたもの。開発システム内でカラー、濃淡、2値変換、色空間変換、幾何変換、空間フィルタなどの複数の画像処理機能を提供する同社開発のC言語関数の画像処理ライブラリ「FIE(FAST Image Engine)」をPythonで利用可能とするもので、AI開発などで利用されるメジャーな開発言語であるPythonを利用した画像処理システムの開発が可能となる他、Pythonで作成済みの画像処理計測、検査機能をシステムに実装できるようになる。pip方法でインストールして使用、Windows版のWIL標準ソフトウェアRTLとLinux版のFIE標準ソフトウェアRTLが用意されており、販売価格は、それぞれ102,000円。別途開発環境、各ライブラリのライセンスが必要となる。