大日本印刷（以下、DNP）は10月27日、サイバートラストと連携して、企業の経営層を対象とした情報セキュリティ講習の提供を開始すると発表した。講習では、情報セキュリティの潮流や各種ガイドライン、サイバー攻撃の実態などについて、セキュリティコンサルタントがデモンストレーションを交えながら解説するという。

  • 経営層向け情報セキュリティ講習のイメージ

    経営層向け情報セキュリティ講習のイメージ

今回提供を開始する講習では、カリキュラムを各社の受講者の状況や事業課題などに合わせてDNPがアレンジして提供するという。さまざまな階層の人材にセキュリティ教育を行ってきたDNPのノウハウを用いて講義テキストを作成し、講習を実施する。受講後に経営戦略に生かすことを目的として、企業を取り巻くセキュリティ関連の脅威や最新のインシデントの例、被害の実態や経営に与える影響なども解説する。

普段はセキュリティ業務に携わらない経営層でもサイバー攻撃の実態を理解しやすいよう、ランサムウェアやフィッシング攻撃など、実際の攻撃と被害の状況を動画を交えながら解説する。ここで用いる動画は、CSIRT（Computer Security Incident Response Team）や情報セキュリティ担当者向けのサイバー演習を提供する、DNPグループのサイバーナレッジアカデミーが作成している。

講習に加えて、企業の要望に応じてワークショップなども提供するとのことだ。他社のインシデント事例を自社に置き換えた場合の影響範囲や、重大インシデント発生時に自身が取るべき具体的な行動などについて、講師や参加者らとの意見交換を実施する。

講習は企業への講師派遣またはオンラインで実施し、リアル会場に講師を派遣する場合は30人まで参加可能。オンラインの場合は人数制限が無い。いずれも1回あたり90万円から。