ソニーグループ(ソニー)は10月27日、子どもの教育格差縮小に向けた取り組みを開始すると発表した。約5カ月間にわたり、同社のテクノロジーやエンタテインメントを活用したSTEAM分野の長期プログラムを東京都足立区と徳島県鳴門市で実施する。
ソニーは子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして2018年より「感動体験プログラム」を実施し、その一環として、小学生の放課後活動の充実や環境向上に取り組んでいる放課後 NPO アフタースクールと連携を開始した。
2021年度からは新たな取り組みとして、「感動体験プログラム」のパートナー団体である日本財団の「子ども第三の居場所」事業と連携し、同財団の子ども第三の居場所拠点である「さのだい子ども食堂キリンの家」において、1つの拠点で同じ児童に対して約半年間のうちに複数のプログラムを行う「長期プログラム」を実施。2022年度から「長期プログラム」を行政と連携して東京都足立区と徳島県鳴門市の2拠点に拡大し、展開する。
今回の長期プログラムでは、東京都足立区では区の協力を得て、足立区佐野児童館において、ソニーのエンタテインメントロボットaibo(アイボ)、プログラミングツールのMESHTM(メッシュ)とKOOV(クーブ)を活用し、2022年10月~2023年2月に計7回の技術系のプログラムを実施する予定。
また、徳島県鳴門市においては、鳴門市と日本財団が共同でつくる子ども第三の居場所「徳島県鳴門拠点」において、子ども向けの事業を多数展開しているソニー音楽財団と共同し、2022年11月~2023年3月の期間に計6回の芸術系のプログラムを実施する予定とのことだ。