東日本旅客鉄道(以下 JR東日本)とKDDIは10月26日、空間自在プロジェクトの一環として、離れていても同じ場所にいるかのようなチームコミュニケーションを目的とする「空間自在ワークプレイスサービス」の提供を開始すると発表した。
このサービスでは、東京駅など複数の拠点で利用可能な「空間自在ワークプレイス」と、ユーザーの拠点に設置する「空間自在コネクター」の2つのプランを提供する。同サービスは従来のWeb会議システムと比較して、会話量が約48パーセント増加することが実証されており、生産性の向上とともに場所にとらわれないワークスタイルの実現も期待できるとのことだ。
空間自在ワークプレイスサービスは、オフィスや自宅などのリモート拠点、主要な駅の近辺にある拠点間を接続することで、チームメンバーや共創先企業などの相手とどこにいても同じ場所にいるかのようなコミュニケーションを取ることを目的としたサービスだ。
4K相当の高画質映像を表示できるため参加者の表情や反応を見ながらコミュニケーションが可能なほか、発言者の位置から音が聞こえるサラウンドシステムを備え、複数人でのディスカッションも適しているとのことだ。
ビジネスでの利用だけはなく、英会話教室などの習い事、採用や研修、地方の生産者と首都圏の店舗をつないだ対面販売など、さまざまな場面での利用が見込めるという。
空間自在ワークプレイスは、東京駅に加えて高輪ゲートウェイ駅(TokyoYard Building 9階)、横浜駅(JR横浜タワー)、大阪駅(大阪梅田ツインタワーズ・ノース)などの利便性の高いエリアを中心に拠点を構える。
4時間までの利用が可能なライトプランは1アカウントあたり月額3万円(税抜き)、8時間までの利用が可能なレギュラープランは1アカウントあたり月額5万円(税抜き)で利用可能。
もう一方の空間自在コネクターは、オフィス内に設置してユーザーの部屋同士を接続できるようになる。基本料金は月額50万円(税抜き)で、設定手数料が別途10万円(税抜き)発生する。コネクターを設置する部屋単位での契約となる。