パナソニック コネクトは10月25日、さまざまなデバイスで記録した映像・画像データの管理と多様なアプリケーションやSaaSとのAPI連携を実現するという、クラウド型の「カメラデータプラットフォーム」を開発したと発表した。サービス提供に先駆け、カメラ映像・画像を利用する企業やソリューションを開発する企業に向けて11月30日にβ版を提供開始する。
新プラットフォームは、クラウドにデータを保存・管理できるため、機器の初期投資抑制や災害発生時のデータ保存が可能になるほか、アプリケーションやSaaSとのAPI連携により、適切なタイミングでの画像解析による業務効率化やマーケティング利用が可能となり、現場のイノベーションが加速、開発工数・コストも抑制するという。
同プラットフォームでは、録画、再生、メタデータ保存、ユーザー管理、機器管理、認証、管理ポータルなどの基本機能を提供する。現場のニーズに応えた機能で、オペレーション改善を支援するとしている。
例えば、日付・曜日・時間を指定した並列表示や、一定間隔毎の時系列表示により、複数の映像・画像を容易に比較できる機能を提供する。これにより、流通店舗で同曜日・同時間の売り場の状態を複数店舗で比較することで、業務効率化や廃棄ロス・販売機会ロス削減につながるオペレーション改善を支援する。
また、アプリケーションや業務システムとのAPI連携により、パートナー企業のソリューションの開発工数・コストの削減を実現するとのこと。ONVIF S準拠カメラをプラットフォーム接続アダプタ経由で接続でき、多様なメーカーのカメラの仕様に合わせるための開発工数を削減できる。
スマートフォン/タブレットやドローンの映像・画像も同じプラットフォームで蓄積可能になり、例えばインフラの点検業務などの画像解析にも利用できるとしている。
料金は、プラットフォームに接続するカメラ台数や映像・画像の保存期間、API利用量に応じて設定しているため、利用実態に合わせて小規模でも利用しやすいという。クラウド上に映像・画像データを保存するため、現場ごとの録画機器の設置も不要であり、初期投資を削減できるとしている。
今後は、現場のイノベーションを加速させるサービスやソリューションの拡充や、パートナー企業との共創拡大を進めていくとのことだ。