トライアルホールディングス傘下のトライアルカンパニー(トライアル)は10月25日、同社が運営する店舗にAIカメラを活用した「24時間顔認証決済」を一般導入し、導入拡大に向けた実証実験を開始すると発表した。
トライアル店舗として一般初導入となる「24時間顔認証決済」はセルフレジ決済が可能で、顔認証時の年齢確認が不要で夜間での酒類の購入が可能になる。2022年4月に発表され、「TRIAL GO脇田店」にて関係者限定で運用を開始。同社社員のみならず、各社メーカー、宮若市社員、総勢約250名が利用し、問題なく運用ができることが立証されたという。
実際の利用者からは、商品の購入時における時間短縮や夜間の買い物時の利便性が良いといった声があがり、次は一般導入フェーズに移るべく、今回の導入に至ったとのこと。一般導入した「TRIAL GO 日佐店」では顔登録カメラを2台、顔認証カメラは8台導入し、18歳以上であれば店頭での登録後は誰でも利用が可能となる。
トライアルは、小売に特化した「リテールAIカメラ」や、セルフレジ機能付きの買い物カート「スマートショッピングカート」など、独自に開発したIoT技術やAI技術を小売店舗に導入し、データの利活用をもとに新しい購買体験を提供してきている。さらに、福岡県宮若市をAI開発拠点とし、メーカー28社以上と共同で小売・流通業界のさらなる展開を目指して、研究と開発を進めてきている。
同社は今後、「24時間顔認証決済」の他店舗への導入拡大を目指し、「TRIAL GO 日佐店」で得られたデータの活用・分析を進め、最終的な一般普及に向けたプロダクトのバージョンアップを進めていく考えだ。