Betanewsは10月21日(米国時間)、「Microsoft PC Manager is a new Windows optimization app currently available in beta」において、MicrosoftがWindowsのパフォーマンスを最適化するための新しいツールを開発中と伝えた。

「PC Manager」と呼ばれるこのツールは、使用していないメモリ領域のクリーンアップ、不要なファイルの削除、プロセスの終了といった機能を備えているほか、簡単にデフォルトブラウザを変更できるセキュリティオプションなども提供されている。

PC Managerは現在パブリックベータ版が公開されており、次のWebサイトからダウンロードすることができる。

  • PC Managerパブリックベータ版の配布ページ

    PC Managerパブリックベータ版の配布ページ

このWebサイトはMicrosoftが公式に提供しているものだが、本稿執筆時点では中国語版のみが用意されていることから、同社はこのツールをまず中国市場向けにテストする意向であることが伺える。

PC Managerを起動すると、現在の使用メモリと一時ファイルの容量が表示され、その下にHealth checkやStorage management、Process management、Startup appsといったメニューが並んでいる。ここから、使用されていないメモリをクリーンアップしてパフォーマンスを向上させたり、不要なファイルやアプリを削除したりしてストレージ容量を節約するといった操作を実行できる。

  • Windows 11でPC Managerを起動した様子

    Windows 11でPC Managerを起動した様子

また、下部のアイコンで「Security」メニューに切り替えると、Windows Updateによる更新プログラムの確認や、ブラウザ保護機能の設定などを行えるようになっている。ブラウザ保護機能のメニューでは、デフォルトブラウザの設定を簡単に切り替えることができる。

  • デフォルトブラウザの設定を簡単に切り替えられる

    デフォルトブラウザの設定を簡単に切り替えられる

これらの最適化機能は、基本的にはもともとWindowsにデフォルトで備わっているものだが、PC Managerを使えばPC初心者でも簡単に使用できるようになる。同様の機能を提供するツールとしてはサードパーティ製の「CCleaner」があるが、Microsoftは公式アプリとして同等のものを提供する予定のようだ。PC ManagerはMicrosoftの公式サイトではWindwos 10向けとなっているが、筆者の環境ではWindows 11でも問題なく使用することができた。