Samsung Electronicsは、データ転送読度8.5Gbpsを実現するLPDDR5X DRAMを開発し、QualcommのSnapdragonモバイルプラットフォームでの使用検証に適合したことを発表した。

  • データ転送読度8.5Gbpsを実現するLPDDR5X DRAM

    データ転送読度8.5Gbpsを実現するLPDDR5X DRAM (出所:Samsung Newsroom)

アプリケーションプロセッサとメモリ間の高速信号環境を最適化することで、Samsungは2022年3月に達成した7.5Gbpsのデータ転送速度を上回る速度を達成したという。

LPDDR DRAMは、その低消費電力と高い性能により、スマートフォン(スマホ)のみならず、 PCやHPC、サーバー、自動車にまで適用範囲を拡大している。中でもPC市場からの需要が近年、高まりを見せており、今回のチップを用いることで、PCメーカーは、より小さく軽量で、かつ高性能なラップトップPCを構築することができるとSamsungでは説明している。

  • データ転送速度の向上と低消費電力性により適用範囲は拡大を続けている

    データ転送速度の向上と低消費電力性により適用範囲は拡大を続けている (出所:Samsung Newsroom)

なお、Samsung Electronicsのメモリ製品企画チームのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるDaniel Lee(ダニエル・リー)氏は、「8.5Gbps LPDDR5X DRAMのQualcommとの共同検証により、この高速メモリインタフェースの市場全体での利用可能性を1年以上加速することができた。LPDDRメモリの用途がスマホだけではなく、 AIやデータセンターアプリケーションに拡大し続けているため、メモリとSoCベンダー間のコラボレーションがますます重要になっている。Samsungは、将来のLPDDRに対するエコシステムを強化するために、Qualcommのようなイノベーターと今後も積極的に関わり続ける」と述べている。