ジェーシービー(JCB)は10月24日、NFC(近距離無線通信)技術を活用し、オフライン環境の店舗用決済端末で取引ができるシステムの開発を行うと発表した。トッパン・フォームズ、Keychainの2社と連携し、NFCに対応したカード形状およびキーホルダー型ICタグのユーザーインターフェースを活用する。
現在の決済システムは、センターサーバとの通信を前提としているものが大半を占めており、山間部や海上など通信の途絶が発生する環境や、停電などにより通信サーバが機能しないケースなど、キャッシュレスが利用できない局面での対応が課題という。
3社が開発を進める同システムでは、汎用的な非接触ICカードの限られたメモリー内に認証機能を組み込むためのノウハウと、決済を行う店舗用決済端末および端末に搭載するアプリケーションをトッパンフォームズが提供する。
また、エッジデバイスの限られた性能に対して、機器のなりすましやデータの改ざんを防ぐために、Keychainが持つブロックチェーン技術を活用する。これによりNFC規格を利用してタブレットやスマートフォンなどの店舗用決済端末との決済処理の安全性を高めていく考えだ。