ESETは10月19日(米国時間)、「Don’t get scammed when buying tickets online|WeLiveSecurity」において、オンラインチケットの詐欺の実態について伝えた。コロナ禍が落ち着き、イベントやフェスティバルの人気が再燃している中、オンラインで偽のチケットを売る詐欺師が大勢現れていると指摘されている。

  • Don’t get scammed when buying tickets online|WeLiveSecurity

    Don’t get scammed when buying tickets online|WeLiveSecurity

イベントシーンが徐々に活気を取り戻すにつれ、フェスティバルやライブのチケットに対する争奪戦も白熱している。人気のフェスティバルやライブは数時間で完売するため、二次市場やソーシャルネットワークで転売チケットを探そうとするユーザーが増加している。しかしながら、この行為は詐欺の理想的な温床となっている。

同社が夏の初めに主要フェスティバルのチケットをGoogleで検索したところ、非常に疑わしいリンクがいくつもヒットしたという。これらのリンクは詐欺師が被害者をだまして広告をクリックさせ、不正なマーケットプレイスにリダイレクトさせようとするものだったとされている。

チケットが紙ではなく電子化される傾向も問題を悪化させているという。悪質な業者が同じチケットを異なるオンラインプラットフォームで何度も販売しても怪しまれることがなくなり、偽のアカウントを使うことで逮捕されることを免れていると分析されている。

例えば、eBayやFacebookのマーケットプレイスでチケットを検索してみると、バーコードやバーコード番号がはっきりと見えるチケットの例が確認されている。しかしながら、これらのチケットは実際には加工されており、本物のチケットではない危険性がある。

ESETは特に人気の高いライブやフェスティバル、イベントなどではオンラインマーケットプレイスを利用しないよう注意を呼びかけている。利用規約、送料、返品条件などにも注意を払うよう助言しており、一生に一度のチケットだからといって、あまり熱心に現金を渡すべきではないと伝えている。