プライムデリカ、ヤンマーグリーンシステム、NTT東日本、NTTアグリテクノロジーは10月21日、イチゴを対象に「紫外線発光光源」を軸とするスマート病虫害防除技術の確立および農作物の安心・安全と安定供給の両立を図る生産環境の実現に向けた実証実験を、11月より開始すると発表した。

4社は、ヤンマーグリーンシステムが提供するイチゴ移動栽培装置を中心とした次世代型生産設備が導入されている熊本県内にあるプライムデリカ所有の圃場をフィールドにして実証に取り組む。

  • 実証のためのシステムのイメージ

圃場では、物理的な防除技術として期待される「紫外線発光光源」を用いて、NTT東日本が各種試験データの取得と分析を行う。具体的には、温暖化の影響で被害が拡大傾向にある「ナミハダニ」を対象に、複数品種のイチゴの葉に紫外線発光光源を照射し、その防除効果を定量的に把握・確認する。

実証により、環境負荷低減と持続的な農業生産を実現することを目的とする、化学農薬の使用量およびリスクを低減させた安心・安全なイチゴの生産・安定供給を実現する次世代型スマート防除技術の確立を目指す。