ミスミグループ本社は、同社が提供するデジタル部品調達サービス「meviy」について、2022年10月3日より北米での事業を開始したことを発表した。
日本に比べ労働生産効率が高い水準にある北米では、近年のコロナ禍や材料費の高騰などを背景に、コスト削減に向けた効率化や時間短縮への要求が活発化し、自動化に対する需要が加速している。また同地域において、生産設備設計は3D CADの利用が主流である一方、機械部品を調達する際には2D図面を作成する必要があり、非効率が生じていたという。
ミスミは、3Dデータの入力による機械部品の見積もりや発注を可能にするmeviyを2019年から提供しており、2021年12月には欧州での事業展開を開始している。同社は、生産効率を重視する北米市場とmeviyの親和性が高いことから、同地域でのテストマーケティングを経て、事業の本格開始に至ったとする。
なおミスミは、2022年9月にはシカゴで開催された「IMTS(International Manufacturing Technology Show)2022」にて、事業開始前のmeviyを展示したとのことで、2D図面作成が不要な機械部品見積もりサービスとして、好評を集めたとのことだ。
同社は、今後もグローバル市場における事業展開やサービス拡充を目指すとしている。