新潟県佐渡市、新潟大学、NTTデータは10月17日、地域住民と共に自然と共生しながら経済の発展を実現する社会システムを検討するため、佐渡市内にリビングラボ「佐渡島自然共生ラボ」を開設することを発表した。

このラボでは、産学官民連携で地域の課題解決に寄与する複数のプロジェクトを進める取り組みを通じて、自然と共生する産業の発展や暮らしの実現を目指すとともに、「地域循環共生」の考え方を取り入れ、社会、経済、環境の統合的な向上を図るという。

  • 佐渡島自然共生ラボの取り組み

    佐渡島自然共生ラボの取り組み

今後の予定については、2030年までの自然共生と経済発展を好循環させる社会システムやサービスの創出に向けた活動を予定しているようだ。具体的には、佐渡島の自然資源の可視化、産業の垣根間を超えて農林水産業が一体となった新規加工品製作などのプロジェクト実施、学びの場の創出などに取り組む。

また、同ラボは主に島の内外や産学官民の垣根を越えた情報交換ができる場としてコミュニティ形成の場としての役割を担うこととなる。佐渡市が実施している政策とのアライアンスと、ラボが実施するプロジェクトの全体的なマネジメントにも着手するとのこと。

11月19日(土)には、ラボの解説を祈念してあいぽーと佐渡で記念シンポジウムなどを催す。