科学技術振興機構(JST)は20日(木)から22日(土)、国内最大級の科学イベント「サイエンスアゴラ2022」をオンラインで開催する。未来の社会のあり方などを考える合計27の企画を実施する。11月1日には新型コロナワクチンに関する討論会もオンラインで開く。3年ぶりとなる実地開催は、同4~6日にテレコムセンタービル(東京・お台場)をメーン会場に展開する。
今年のアゴラのテーマは「まぜて、こえて、つくりだそう」。集まった人々の知恵をまぜて、今ある枠組みや思い込みをこえて、よりよい未来をつくりだすことに挑戦する。ライブ配信を視聴するには一部の企画を除き事前登録が必要。60分の企画は一部を除き録画し、後日ウェブサイトで公開する。
サイエンスアゴラ2022推進委員会(委員長・塩崎正晴JST理事)が選んだオンラインの注目企画は以下の通り。
◎対話の「場」を科学するー参加型「対話ガイドライン」(20日14:30~16:00):ファシリテーション(会合の効果的な進行)、ディベート、環境カフェ、哲学対話など多様な対話方法を題材として、どのような場面でどのような対話方法が望ましいのかを再検討する。
◎隣り合う未來(みらい) ~市民と科学者の垣根を越えて~(20日19:00~20:30):学ぶことの楽しさを伝えるには工夫が必要。さまざまな背景を持つVチューバーが「科学の楽しさを知ってもらうにはどうしたらいいかな?」を徹底討論する。
◎分子で世界を変える! みんなで作る未来の研究テーマ(22日19:00~20:30):参加者と研究者が互いに関心のある課題をミックスし、気候変動・エネルギー・食糧・心身の健康・人工知能の活用などの未来の課題を解決する研究テーマをともに創出する。
1日は米モデルナ社でメッセンジャーRNA(mRNA)を使った新型コロナワクチンの開発に貢献した最高科学責任者、メリッサ・ムーア博士が来日。mRNA医薬・ワクチンに関する最新の知見を伝え、日本の研究者や学生とmRNA医薬・ワクチンの可能性について議論する。
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