東芝テック、DTS、Snowflakeは10月17日、Snowflakeが提供する「Snowflake マーケットプレイス」上でPOS(Point of Sale:販売時点情報管理)パネルデータ提供のトライアルを開始することを発表した。

Snowflakeはクラウドによるデータシェアリングの考えに基づき、Snowflake マーケットプレイス上でクラウドをまたぐライブデータのプラットフォームを提供し、DTSは同プラットフォームに基づいたサービス構築をサポートしている。

東芝テックはクーポンサービス「テッククーポンデリ」を提供している。これは、小売店の取引情報に応じたクーポン施策を実現するもので、消費財メーカーは小売店へ手数料を支払うことで特定商品の販促活動も可能となる。

東芝テックはデータプロバイダーとして、テッククーポンデリを通じて小売業から了承を得たデータについて、統計処理して小売店舗名が特定できないよう加工した上で、地域データとして提供することにより社会課題の解決への寄与を目指すとしている。

3社の今回のトライアルでは、一部地域に限定したデータを用いて、日別、時間帯別、JANコード別の統計加工と、店頭での販売発生後1時間以内のSnowflakeデータ更新により、マーケットプレイスでの情報取得を可能とすることで、ライブデータの活用策を検討する。

販売名は「データ流通サービス Snowflake版」であり、10月17日より販売を開始する。全国の製造業および卸売業が主な提供先となる。

東芝テックは、同社が推進するデータサービス事業の一環としてのデータシェアリングサービスの構築に向けて、流通小売業や消費財メーカーとの共創データ作りに取り組むとのことだ。