VMwareはこのほど、 Kubernetesで稼働するアプリケーション開発・実行環境「VMware Tanzu Application Platform」の最新版「バージョン 1.3」をリリースした。
最新版の最大の特徴は「Red Hat OpenShift Container Platform」のサポートが加わった点だ。これまで、 Tanzu Application Platform はVMware Tanzu Kubernetes Grid 、Amazon Elastic Kubernetes Service ( EKS ) 、Microsoft Azure Kubernetes Service ( AKS )、Google Kubernetes Engine ( GKE )上での稼働をサポートしていた。
Tanzu Application Platform バージョン 1.3 では、ベアメタルおよび vSphere 上の Red Hat OpenShift Container Platform 4.10 をサポートする。
加えて、セキュリティも強化された。Tanzu Application Platformでは、「ソースコードに含まれる脆弱性の診断(ソースコードスキャン)」と「コンテナイメージをビルドする際の OS やランタイムの脆弱性チェック(コンテナイメージスキャン)」を自動で行う機能を備えている。
今回、SnykとGrypeに加え、VMware Carbon Black Cloudとの統合(ベータ)により、サポートする脆弱性スキャナーのエコシステムが拡大した。集中型脆弱性監視ダッシュボードが追加され、SBoM((Software Bill of Material))がサポートされた。
さらに、開発者体験を向上するため、Jenkinsがサポートされ、API が利用しやすくなった。具体的には、動的な API仕様の登録が可能になったことで、API仕様を公開するワークロードの開発者体験が向上した。また、既存のJenkinsパイプラインを持っているユーザーは、Tanzu Application Platform と並行して利用可能になった。