Microsoftは10月13日から14日(米国時間)にかけて技術者向け年次イベント「Microsoft Ignite 2022」を開催している。その基調講演で、Windowsの次期バージョンのUIプロトタイプを誤って公開したと、Windows Centralが「Microsoft accidentally revealed a UI design prototype for the next version of Windows at Ignite 2022」において伝えている。

「Next Valley」というコード名で開発が進められているWindowsの次期バージョンは、Microsoftが発表した3年毎のメジャーバージョンリリースというサイクルに従うなら、2024年にリリースされる予定となっている。

Next ValleyのUIに関して、Microsoftはまだ公式の発表は行っていないが、Windows CentralによるとIgnite 2022の基調講演中にそのデザインの一部が短い切り抜きで表示されたという。この新しいUIでは、上部の左側に天気が、中央にフローティングの検索ボックスが、そして右側に時刻やシステムアイコンが表示されている。また、タスクバーのデザインが変わっており、フローティングボックスのような半透明のバーにアプリのアイコンが並んでいる。

  • MicrosoftがIgniteの基調講演で見せた次期Windowsのデスクトップ(出典:Microsoft)

    MicrosoftがIgniteの基調講演で見せた次期Windowsのデスクトップ 出典:Microsoft

Windows Centralは、この新しいデザインはマウスとキーボードの操作性を損なうことなく、タッチに最適化されたインタフェースを実現することを目指したものと指摘している。Microsoftは長年にわたってWindowsをデスクトップやラップトップだけでなくタブレットのようなモバイルデバイスのUIとしても拡張できるように試行錯誤を繰り返してきた。Windows 8はタッチインタフェースの操作性に重点を置き過ぎたために多くの不評を買い、Windows 10で再びマウス中心のUIに戻す必要があった。Windows 11でもその挑戦は続いているが、Next Valleyではその進化系を見ることができそうだ。

今回公開されたUIデザインはおそらく最も初期段階のプロトタイプであり、Microsoftでは一切の言及をしていない。したがって、正式に発表されるまでに複数段階の大きな変更が加わる可能性が高いものの、Microsoftが次のWindowsで何を設計目標としているのかを予測する材料にはなるだろう。