日立エナジーは10月13日、米国バージニア州サウスボストン工場の電力用変圧器製造設備の増設と効率化に3700万米ドル(約50億円)を超える投資を行うことを発表した。
今回の投資により、電力用変圧器の生産エリアを約2415平方メートル拡張し、電力事業および再生可能エネルギー市場向け大型変圧器の生産能力を従来比40%増強する。さらに、製品あたりの生産にかかる時間の短縮を目的とした自動化機器への投資や製造プロセスの変更も行う。電力会社や再生可能エネルギー発電事業者、データセンターなどからの急増する需要に対応する。
サウスボストン工場は、1968年に生産を開始し、現在、米国内の電力網、商業ビル、産業施設向けの配電用変圧器や電力用変圧器、鉄道向け牽引用変圧器を生産している。工場の面積は、現在、約5万6392平方メートルで、約450人の従業員が在籍している。
日立エナジーの変圧器事業の北米担当役員であるスティーブ・マッキニー氏は、「変圧器の需要は急速に拡大しており、私たちは需要に対応するため、北米における投資を続けている。サウスボストン工場の従業員は、電力需要の増加に応じて電力会社や再生可能エネルギー事業者などにサービスを提供する重要な役割を担っている」とコメントしている。