The Registerは10月10日(現地時間)、「More than 4 in 10 PCs still can't upgrade to Windows 11 • The Register」において、10台中4台以上のパソコンがいまだにWindows 11にアップグレードできないていないと伝えた。資産管理プロバイダーのLansweeperの調査によって、依然としてMicrosoftの厳しいハードウェア要件が有効であることが明らかになった。
Lansweeperが調査した数百万台のデバイスのうち43%近くが、Microsoftがオペレーティングシステムに設定したハードウェア要件によってWindows 11にアップグレードできていない状況にあることがわかった。Microsoftは、最新のトラステッドプラットフォームモジュール(TPM: Trusted Platform Module) を搭載したCPUを持たないデバイスに関して、Windows 11をインストールできないようにしている。この制限を回避することは可能とされているが、完全な解決策ではないためサ暫定的なとされている。
加えて、Lansweeperの調査結果によると、6万の組織でテストされた推定2,700万台のパソコンのうち、42.76%がMicrosoftのCPUテストに合格しなかったという。1年前に行われた前回のテスト結果である57.26%よりは改善されているが、71.5%のパソコンがRAMテストに、14.66%のパソコンがTPMテストに不合格となったと報告されている。
その他の調査結果では最新のオペレーティングシステムの採用率が向上しており、1.44%のコンピュータでWindows 11が実行されているという。調査対象となったビジネスデバイスの約4.82%が完全にサポートされていないオペレーティングシステムを使用しており、0.91%が耐用年数を迎えたサーバを所有していることも伝えられている。
なお、Lansweeperのシェア調査は企業を対象としており、コンシューマー向けのパソコンにおけるWindows 11のシェアはもっと高いものとなっている。