Marin Independent Journalがこのほど、「This common item is on the way out at California grocery stores」において、米国カリフォルニア州の新たな法律によってスーパーマーケットで使われている使い捨てのビニール袋が廃止されると伝えた。先日、同州知事のGavin Newsom氏が署名した法案により、スーパーマーケットで青果物などを入れる袋として使われているプラスチック製のビニール袋が廃止され、2025年1月1日までに再生紙袋か堆肥化可能なプラスチックでできた袋に交換しなければならなくなったことが明らかとなった。

この法案に対し民主党のほとんどの議員が賛成し、共和党のほとんどの議員が反対する形で議会を通過したとされている。「Californians Against Waste」という環境団体がこの法案を支持しており、逆にカリフォルニア食料品店協会(California Grocers Association)は反発している。

カリフォルニア州では6年前にプラスチック産業と環境保護団体との間でスーパーマーケットのプラスチック袋に関する大きな論争が起きており、州の有権者がスーパーマーケットのレジでの使い捨てレジ袋を禁止するという州民投票法案を承認。レジのプラスチック袋がゴミとして捨てられる頻度が減少したという経緯が背景にある。

この過去に承認された法案よって、カリフォルニア州のスーパーマーケットの買い物客のほとんどは店で売っている紙袋を使用するか、再利用可能な袋を持参するか、店によってはレジ袋を厚手のプラスチック製にすることを選択するようになった。これらの袋はすべて再利用可能であり、「使い捨て」ではないため許可されている。

しかしながら、何千万枚もの使い捨てのプラスチック製レジ袋がまだ店頭に残っているとされ、これらプラスチック袋も段階的に廃止しようとする運動がおき、この新たな法案が推進されたとみられている。