米Appleは10月11日(現地時間)、開発者やデザイナーの疑問にAppleのエキスパートが対応する新しいプログラム「Ask Apple」を発表した。
「Tech Talks」や「Meet with App Store Experts(App Storeのエキスパートとつながる)」といったプログラムが大きな成果を生み出したことからそれらをベースに、エキスパートから洞察やサポート、フィードバックをより得られるように発展させた。Ask Appleは今後、開発者向けの継続的なシリーズになり、10月17日〜21日に第1回目のラウンドを開催する。Apple Developer ProgramおよびApple Developer Enterprise Programのメンバーが無料で参加可能。Apple DeveloperのWebサイトのAsk Appleのページから登録に関する情報やスケジュールを入手できる。
Ask Appleでは「Q&A」と「オフィスアワー(Office hour)」の2つが提供される。
Q&Aは、Slackのテキストベースのグループチャットを通じて、Appleのエバンジェリスト、エンジニアやデザイナーが開発者コミュニティと交流し、開発者やデザイナーからの質問に答える。英語のほか、日本語、韓国語、簡体字中国語でも提供される予定。Dynamic IslandやPasskey、Metal 3など新機能のサポートからSwiftやSwiftUIの導入まで、主に新しいプラットフォームやハードウェアのエクスペリエンスへの最適化に焦点をあてる。
オフィスアワーは1対1のコンサルティングを受けられるセッションだ。最新のテクノロジーとデザインを活用したアプリケーションの作成および配布に焦点をあてる。「Technology Evangelism」「Design Evangelism」「テクニカルサポート」「App Store Connectチーム」「App Store Review」などに分類されており、開発者は、コードレベルの支援、デザインガイダンス、テクノロジーやフレームワークの実装に関するサポートなどのほか、問題解決、App Store Reviewガイドラインや配布ツールに関するアドバイスを求められる。
オフィスアワーは複数の言語で、世界中のタイムゾーンで開催される予定。WebまたはApple Developerアプリからサインインしてリクエストを送信。時間枠の制限があるため、リクエストは審査され、オフィスアワー開始の12時間前までに審査結果がメールで届く。コミュニケーションツールにはWebexを使う。