Androidには車を運転中のドライバーをサポートするための「アシスタントドライビングモード」と呼ばれる機能が用意されている。これはGoogleマップの運転モードとは別の独立した機能であり、起動すると、ナビゲーション地図を含んだ運転者をサポートするダッシュボードが表示される。

9to5googleは10月7日、「Google shutting down the Assistant Driving Mode Dashboard」において、Googleがこのアシスタントドライビングモードを2022年11月21日をもって終了させる方針を決定したと伝えた。

アシスタントドライビングモードは、Android Autoのスマートフォン版である「Android Auto for Phone Screens」の後継となる機能として、2019年5月に発表された。アシスタントドライビングモードのホーム画面は、上部にドライビングスクリーンと呼ばれるナビゲーション用の地図を備え、オーディオコントロールや、通話やメッセージアプリへのショートカットが用意されている。これらのショートカットは、Googleアシスタントによる音声コントロールで操作することが可能で、運転中に画面をタッチして切り替えることなく必要な機能にアクセスすることができる。

しかし今日では、Googleマップにも運転者のサポートに最適化された「運転モード」が用意されており、多くのドライバーはGoogleマップを好んで利用しているようだ。Googleマップの運転モードでも、Googleアシスタントによる音声ナビゲーションがサポートされている。

9to5googleによれば、当初Googleではアシスタントドライビングモードのドライビングスクリーン(ナビゲーション地図)のみを廃止すると発表していたが、最終的にその内容を更新し、アシスタントドライビングモードそのものを廃止する方針を明らかにしたという。

現在、ベータ版のGoogleアプリ バージョン13.39では、アシスタントドライビングモードからドライビングスクリーンが削除されており、ナビゲーションを開始した場合には代わりにGoogleマップの運転モードが起動するようになっているとのことだ。