ロームは10月6日、2022年4~9月期(2022年度上半期)の連結売上高について、前回予想から売上高が75億円増の2595億円、営業利益が110億円増の500億円、純利益が200億円増の520億円へと上方修正したことを発表した。
自動車向けや産業向けのパワー半導体や車載ICが好調だったほか、円安傾向も追い風となっているとしている。また、2023年3月期通期の業績見通しについては策定中としており、11月1日に予定している2022年度上半期の決算発表にあわせて公表するとしている。
なお、同社はSiCの生産能力を2025年度までに2022年度比で6倍以上に引き上げる方針を掲げており、それにより2025年度にSiCの世界シェア30%以上、売上高1000億円以上を目標としている。2022年7月には独SEMIKRON(セミクロン)の電気自動車(EV)用パワーモジュール「eMPack」に第4世代SiC MOSFETが正式採用されるなど、積極的な提案活動を進めているほか、2022年12月には、生産子会社であるローム・アポロ(福岡)の筑後工場新棟でもSiCパワーデバイスの量産を開始する予定としており、生産能力の増強も併せて進めている。