IC Insightsによると、車載IC市場は2021年から2026年にかけて年平均成長率(CAGR)13.4%と、全ICカテゴリの中で最も高い成長率を示し、2026年にはその市場シェアは9.9%にまで達すると予測されるという。
車載ICは1998年以降、年々全ICカテゴリの中におけるシェアを徐々に拡大。1998年には4.7%であったものが、2021年には7.1%まで増加させてきた。2022年は8.5%へとさらに拡大するほか、2026年には9.9%まで拡大するという。
この成長をけん引してきたのは、センサやアナログ半導体、コントローラ、光学デバイスなどの搭載量の増加で、今後はさらに、ハイブリッド車や完全電気自動車(EV)の増加が加わり、成長に拍車がかかるとみられている。
米デトロイトの自動車専門メディアであるAutomotive Newsが発表したレポートによると、2022年の最初の3か月間にEVの販売が急増したことで、米国の新車販売におけるEVのシェアは約5%にまで上昇した模様である。米国の約2億5000万台の乗用車と小型トラックのうち、電動化されているのは1%にすぎないと推定されているが、関心と売り上げは伸び続けているようである。
こうした世界的なEV化のトレンドにより、車載IC市場の成長も期待されるが、IC Insightsでは、IC市場全体に対し、車載IC市場の規模は比較的小さいことから、車載IC市場が高成長を続けても、今後5年間のIC市場全体の成長率を引き上げるには不十分であると予想されるとしている。