NECは10月7日、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」のデータセンター向け新モデル「SX-Aurora TSUBASA C401-8」を発表した。
同製品の最小構成価格(税別)は2.05億円で、2023年3月31日より提供を開始する予定だ。最小構成台数は12台、最小構成VE(Vector Engine)数は96VEとなる。
同製品では、従来機「SX-Aurora TSUBASA B401-8」で利用していたソースプログラムをそのまま使用することができる。特殊なプログラミングを行わず、Fortran、C/C++のプログラムをコンパイルするのみで、プログラムを自動的にデータセンタモデルに最適化することが可能だ。
同製品では、コア数を従来の10コアから16コアに倍増し、L3キャッシュを新規採用することでプログラムの処理性能を、従来機と比較して2.5倍高速化しているという。また、最先端のプロセスを採用することで、従来比で2倍、電力効率の向上を実現している。
先行して、東北大学サイバーサイエンスセンターの新たな大規模科学計算システムとして同製品の採用が決定しており、2023年8月から運用開始する予定だ。
なお、ドイツ気象庁でも天気予報システムの増強を目的に、2023年9月に同製品が導入される予定だという。