キヤノンは10月6日、半導体露光装置などの生産を担当する宇都宮事業所に新工場を建設することを決定したと発表した。
半導体市場は、IoTや5G、AI、HPC、自動運転などといった新規アプリケーションが、これまでのPCやスマートフォンに追加される形で市場成長を続けており、各製造装置ともに需要の高止まりが続いている。こうした背景を踏まえ、同社でも製品・営業・サポートの各分野の強化を進めており、露光装置の稼働率向上ソリューションなどの提供を行ってきている。
今回の決定は、中長期的に見込まれる半導体露光装置の需要増に対応することを目的としたもので、2025年上期からの操業を計画しているという。
なお、新工場の名称は「キヤノン株式会社 宇都宮光学機器事業所 新工場(仮称)」としており、投資額は約380億円(建設費)。敷地面積は約7万m2で、2023年下期に着工、2025年上期の稼働を予定している。