博報堂DYグループでデジタルマーケティングサービスを展開するデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(以下略、DAC)は10月4日、ECモールを運営する企業向けにデータ収集・統合・管理の一元化とSOV(Share of voice:広告出稿量・メディア露出量のシェア)分析や売れ筋ランキング分析が可能なダッシュボード「クロコマボード」の提供を発表した。

  • 「クロコマボード」のサービス概要(同社資料より)

    「クロコマボード」のサービス概要(同社資料より)

「クロコマボード」は、Amazonと楽天市場の一部データで売上、広告、商品などの情報及びECモールのマーケットデータなどを各種APIで取り込み一元管理、集計を自動化することで広告キャンペーンレポートや商品別レポート、クリエイティブ別レポートなどの分析を効率的に行えるサービス。DACのEコマースDX横断対応組織「CROSS COMMERCE Studio」が開発し同組織が実施するコンサルティングサービスのベース機能として活用され、有料のオプションサービスとしてSOV分析や売れ筋ランキング分析なども提供される。

  • 「クロコマボード」SOV分析機能(同社資料より)

    「クロコマボード」SOV分析機能(同社資料より)

「HAKUHODO EC+」(公式Webサイト)

「HAKUHODO EC+」(公式Webサイト)

オプションで提供されるSOV分析機能は、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングの検索結果ページでの自社・競合商品のSOV数値を可視化し、競合商品の日々の入札状況や強化時期など詳細な動向分析に利用可能だ。同じく、オプション提供の売れ筋ランキング分析機能では、Amazonの特定カテゴリーの売上ランキング推移を可視化し、競合商品の把握と上位ブランドや商品の特徴分析、広告運用でのターゲティングに活用できる。

博報堂DYグループはEC領域に特化した多くの施策を展開しており、傘下の9社を結集した横断組織「ショッパーマーケティング・イニシアティブ」を発足している。今回のサービスを開発した「CROSS COMMERCE Studio」の設立、グループEC領域の技術や人材を集約しサービスを展開する横断プロジェクト「HAKUHODO EC+」の運営も行っている。