各種電子機器向けコネクタなどを手掛ける米Molexは、ベトナムのハノイにある製造拠点の拡張として、新たに1万6000m2規模の新製造棟を増設したことを発表した。この拡張により、200人を超す雇用が新たに創出される見通しだという。
同社のベトナム製造拠点の開設は2007年。今回の決定は、スマートフォンやテレビ、家電製品、試験装置、医療機器など、さまざまな用途に使用される同社製品の需要拡大ニーズに対応するために実施されたという。
今回新たなに建設されたのは、高度なロボット、高速射出成形、プレス、めっき、自動組立の工程に加え、配線用工具の製造や信頼性の高いラボ試験装置などの機能も備えた総合的なコネクタ製造拠点だという。また、環境対応として、敷地内には太陽光発電設備も設置される予定だという。
ちなみに、Molexの日本法人である日本モレックスは、鹿児島(2か所)と静岡に工場を有している。
なお、MolexのCEOであるJoe Nelligan氏は、「Molexがベトナムで操業を開始して15年、今回の拡張は同国および地域に対する当社の長期的なコミットメントを表すものである。ハノイの製造拠点を拡大することで、アジア太平洋地域における当社の機能と能力はさらに高まり、高いスキルを持つ従業員にさらなる機会を提供できるようになる」と述べている。