電通デジタルは10月3日、電通、CARTA COMMUNICATIONS(CCI)と共同で、コネクテッドTV(インターネット回線に接続されたテレビ端末)において、インストリーム運用型広告サービス「Premium Viewインストリーム動画広告」において、ターゲティング配信および各デバイス間の重複までを加味した統合リーチや地上波番組視聴傾向の分析を行うサービスを提供開始すると発表した。同サービスは、テレビの実視聴データを用いたオンライン・オフラインの統合マーケティング基盤「STADIA」を活用したものだという。

  • サービスの概念図

同サービスは、「コネクテッドTVでのテレビの実視聴データに基づくターゲティング広告配信」「STADIAを活用したオンライン・オフライン統合リーチや番組視聴傾向の分析」を行うもの。

前者は、地上波テレビ番組の視聴傾向や地上波テレビCMの接触頻度などの実視聴データをもとに、ユーザー特徴に合わせた配信セグメントを作成し、ターゲティング広告配信を行う。例えば、地上波テレビCMへの接触が少ないユーザーに対して、コネクテッドTVでの動画配信サービス視聴時に広告を配信することにより、同じテレビデバイスで視聴された地上波テレビCMのインクリメンタルリーチを獲得できるなど、より高精度かつ効率的な広告配信が可能になるという。

また、テレビ視聴量やエリア/放送局、番組カテゴリ、番組視聴回数など、STADIAがもつ配信セグメント化されたデータを活用することで、Premium Viewでターゲットの視聴傾向に適したコネクテッドTVへの広告配信を実現するとともに、オンライン・オフラインを統合するリーチ獲得から配信設計までを一気通貫で支援するサービス体制を整備した。

  • 配信セグメントの例

後者については、地上波テレビCM視聴者に対して、コネクテッドTVでの広告接触におけるインクリメンタルリーチの獲得状況や、パソコンやモバイル端末への広告配信を含む各デバイス間での重複接触者のリーチ分析などを行うほか、コネクテッドTVで広告を見た視聴者について、番組やジャンルを含む地上波テレビ番組の視聴傾向も分析できる。これにより、コネクテッドTVを筆頭とした各デバイス間の重複も加味した統合リーチの分析や、地上波番組視聴傾向の分析も可能になっているという。

  • 各デバイス間の重複まで加味した統合リーチの分析イメージ

3社は、今後も同サービスでオンライン・オフラインを統合したマーケティングの効果を最大化する商品・サービスの開発を積極的に推進することで、広告主のマーケティング活動に貢献していきたい考え。