電子情報技術産業協会(JEITA)は9月30日、10月18日~21日にかけて幕張メッセにて開催される(オンライン会場の開催期間は10月1日~31日)CPS/IoTの総合展「CEATEC 2022」の開催概要に関する説明会を開催、3年ぶりにリアルでの開催となる同展の見どころなどの紹介を行った。

コロナ禍となった2020年ならびに2021年のCEATECはオンラインでの開催となったため、リアル開催は2019年以来となる。そのCEATEC 2019は、出展社数787社/団体(うち初出展社数304社/団体)、出展小間数2122小間、来場者数14万4491名という実績であったという。

  • CEATEC 2019の開催実績

    前回のリアル開催であったCEATEC 2019の開催実績 (資料提供:JEITA、以下すべて同じ)

CEATECエグゼクティブプロデューサーの鹿野清氏は今年開催となるCEATEC 2022について、「共創の場の提供、これがCEATECという意味では重要で、今回はパートナーとともに市場創出や事業の拡大の場となる」ことを目指すとする。

CEATEC 2022はオンラインとのハイブリッド開催となり、会場は幕張メッセのホール4~8までを使用。大きく分けて、Society 5.0の実現に向けた、あらゆるソリューションや製品全般を展開する「トータルソリューション」、独自テーマを設定し、あらゆる産業・業種のパートナーとともにSociety 5.0の未来社会を体現できる「パートナーズトーク」、海外諸機関を対象とし、9か国・地域からの出展者が集う「グローバルエリア」、国内外のスタートアップや大学の研究機関が参加する「スタートアップ&ユニバーシティ」、Society 5.0の実現を支える電子部品や電子デバイスおよびソフトウェアなどのテクノロジーを展開する「キーテクノロジー」、特定の分野や産業、マーケットを革新的に変革するソリューションや製品を展開する「スマート×インダストリー」の6エリアの構成で、中でも主催者として初めての企画となる「パートナーズパーク」は、デジタル田園都市をテーマに、その実現に向けて、各パートナーによって作り出されたパビリオンと共創の取り組みを紹介するトークセッションを展開する注力エリアだという。

  • CEATEC 2022のリアル会場のエリア分けイメージ

    CEATEC 2022のリアル会場のエリア分けイメージ

「153社/団体が同エリアに出展する。各分野のリード企業を中心に、テーマごとに集まって共創を実現している。中でもMetaが、展示会内展示会を行うというなど、新しい試みを体験できると思っている」(同)とするほか、パートナーズパーク内に、JEITAの半導体部会を中心に、半導体を仕事にする魅力を次世代に向けて発信する「JEITA半導体フォーラム2022」や、家庭の中を豊かにするスマートホームを提案する「デジタル田園都市におけるスマートホーム」、水中光技術で快適になる水中世界をデモで体験できる「ALANコンソーシアム」なども出展されるとする。

  • パートナーズパークへの出展企業概要

    パートナーズパークへの出展企業概要

  • パートナーズパークの主催者企画概要

    パートナーズパークにおける主催者企画の概要

また、恒例の「CEATEC AWARD」については、これまでの総務大臣賞と経済産業大臣賞に加え、新たにデジタル大臣賞を新設。各部門賞と併せて、現在、選考を進めている段階だという。

さらに、次世代を担う学生を対象とした試みとして、学生に日本の産業界がどれだけ進んでいるのか、といったことを知ってもらうことを目的に、例えば半導体などの理解につながる展示や公開授業などを、リアル会場とオンライン会場(オンラインツアーなどを実施予定)の両方を活用する形で実施する予定としている。「若いモデレータと一緒に会場を回ったり、製品、技術、サービスなどを知ってもらう『みらいをともにつくる会議』などを実施し、日本のデジタル社会がどういったものかを体感してもらい、日本の未来を築いていってもらいたい」(同)とのことで、日本の産業のこれからを担う多くの若者の参加を促した。

  • 次世代の日本を担う若者に向けた企画もリアル、オンラインの両方で展開される予定となっている

    次世代の日本を担う若者に向けた企画もリアル、オンラインの両方で展開される予定となっている

なお、CEATEC 2022の出展数は2022年9月30日時点で約530社/団体(うち初出展が約250社/団体)となっているが、正式な数は開幕日前日の10月17日に発表予定としている。