Googleは9月29日(米国時間)、「A message about Stadia and our long term streaming strategy」において、ゲームストリーミングサービスの「Stadia」を2023年1月18日をもって終了するとアナウンスした。19日以降は関連するサーバがすべてシャットダウンされ、ゲームをプレイすることはできなくなるという。

Googleストアで購入したすべてのStadiaハードウェアとStadiaストアで購入したすべてのゲームおよびアドオンコンテンツは、2022年1月中旬までを目処に払い戻しを行うとのことだ。

  • ゲームストリーミングサービス「Stadia」の終了を発表

    ゲームストリーミングサービス「Stadia」の終了を発表

Stadiaは、Googleが2019年に立ち上げたクラウドベースのゲームストリーミングサービスである。ゲームのグラフィックス処理などをサーバ側に任せることによって、通信環境さえ整っていれば、ハードウェアの性能に依存せずにさまざまなゲームを楽しめることが特徴とされていた。欧米を中心に展開されていたが、日本では提供されていなかった。

サービス終了の理由は「期待したほどのユーザーの支持を得られなかったため」と説明されている。その一方で、Stadiaの基盤となったテクノロジープラットフォームはゲームを超えた分野で大規模に実証されており、今後はYouTubeやGoogle Play、ARなどといった他の分野への適用に挑戦するとのことだ。

StadiaのFAQページには、サービス終了の詳細が追加されている。

これによると、Stadiaプラットフォームとゲームサーバは2023年1月18日まではオンラインのままに保たれ、ほとんどのゲームは引き続き正常に動作する予定だという、また、払い戻しの手続きは自動的に行われ、ハードウェアを返品する必要はないと説明されている。Stadia Pro サブスクリプションは払い戻しの対象には含まれないものの、2022年9月29日の時点でアクティブなサブスクリプションを保持していたプレイヤーは、以後シャットダウンまで課金されることなくサービスを利用できるとのことだ。