NECファシリティーズは9月30日、工場の施設管理サービスの一環として、電気を遮断(停電)せずに漏洩電流を測定するサービスを提供すると発表した。
同サービスは従来、同社が施設管理業務を受託する工場に対してのみ提供していたが、今後は、分電盤の端子部をサーモグラフィで定期的に測定するサービスと併せて、業務委託関係にない企業にも提供していく。関西地方からサービス提供を開始し、将来的には全国へ展開する計画だ。
漏洩電流の測定サービスでは、佐鳥電機の絶縁監視装置「Leakele(リーケル)」を使用して、電気を遮断せずに漏洩電流測定を行い、漏電箇所を特定する。事前に電気設備の電気図面からコンバーターの設置や回路の分岐数などの環境を把握し、測定結果も含めて分析を行い、漏電を判定する。さらに測定データから劣化傾向を分析し、点検タイミングや修繕時期も提案する。
サーモグラフィを活用した分電盤測定サービスでは、電路部の端子ネジの緩みや部品の劣化などによる異常な加熱を発見することで、熱を伴う劣化の診断を行う。