米デル・テクノロジーズと富士通は、通信事業者向けオープン無線アクセスネットワーク(Open Radio Access Network、以下 オープンRAN)の提供に関するエコシステム・パートナーシップ契約を締結したと発表した。
今回のパートナーシップでは、両社の専門領域を活かし、通信事業者向けオープンRANのリファレンス・アーキテクチャ、インテグレーション、ライフサイクルマネジメントのソフトウェア、およびソリューション・メンテナンスにおいてエコシステムを構築するという。
リファレンス・アーキテクチャにおいて、富士通はマルチバンド無線装置(Radio Unit、以下RU)、仮想化基地局とライフサイクルマネジメントのソフトウェアを提供し、デル・テクノロジーズはハードウェアなどを中心とした仮想化RANおよび、富士通製RUとの接続検証済みのオープンRANアクセラレータカードを提供。
さらに、富士通の「5G Open RAN Interoperability Lab」(アメリカ テキサス州リチャードソンにある、マルチベンダー環境における5G オープンRAN機器の相互接続検証および技術支援を提供する施設)とデル・テクノロジーズの「Open Telecom Ecosystem Lab」(アメリカ テキサス州ラウンドロックにある、オープンテレコムシステムラボ)を接続し、通信事業者、エコシステムパートナー各社、そしてオープンRAN市場への新規参入各社に対しオープンRANのテスト環境を提供する。
両社はパートナーシップにより、シンプルなネットワーク構築を可能とするリファレンス・アーキテクチャなどを提案し、通信事業者のグローバルなオープンRANの採用を加速することで、安全性と信頼性が確保された高度な通信サービスの提供に貢献するとしている。