国内76銀行「平均年間給与」、3年ぶりに前年上回る-トップ3変わらず

東京商工リサーチは9月29日、2022年3月期決算国内76銀行「平均年間給与」調査の結果を発表した。同調査により、国内76銀行の2022年3月期の平均年間給与は608万1,000円（中央値607万5,000円）だったことがわかった。

前年の606万4,000円（同608万4,000円）から1万7,000円増加（0.2％増）し、3年ぶりに前年を上回ったという。平均給与の増加は、大手行6行のうち3行（前年3行）、地方銀行43行のうち22行（同20行）、第二地銀27行のうち18行（同13行）の合計43行（構成比56.5％、前年36行）。2年ぶりに平均給与の増えた銀行数が、減少した銀行数を上回ったという。

トップは、2年連続で三井住友銀行（826万9,000円、平均年齢38.5歳）だった。これに、あおぞら銀行、東京スター銀行が続いている。上位10行は変わらず、みずほ銀行が前年8位から6位にアップし、千葉銀行が同6位から8位に入れ替わった。

業態別でみると、大手行は773万9,000円（前年767万3,000円）、地方銀行は618万8,000円（同620万3,000円）、第二地銀は554万2,000円（同548万5,000円）となった。大手行と第二地銀が上昇した一方、地方銀行は618万8,000円（同1万5,000円減）で、2年ぶりに減少した。

76行の行員数合計は19万3,638人で、前年の20万7,989人から6,820人減少（3.4％減）した。5年連続で前年を下回り、2009年3月期（19万8,244人）以来、13年ぶりに20万人を下回った。