博報堂の専門組織である博報堂ブランド・イノベーションデザイン(博報堂BID)は、9月28日、「ブランド・トランスフォーメーション」による企業変革支援の基盤となる組織開発支援プログラム「創造する組織」の提供を開始することを発表した。

同プログラムは、博報堂BIDによる企業変革の基盤となる組織を創造型組織へと変革する博報堂独自の組織開発プログラムで、社員一人ひとりが、自分を起点として自らの価値観や社会とのつながりを捉え直しながら、会社のパーパスとの関係を探求することで、クリエイティビティを発揮し、イノベーションが創発される次世代の創造型組織づくりを支援するというもの。

具体的には、自分が大切にしたい価値観に目を向けることで、自分を知るという「じぶん」、自分と外部社会との関わりに目を向け、社会における自分という視点を持つ「オープン化」、自分が、このパーパス(=社会における存在意義)を掲げる会社で働くことに目を向け、パーパスと自分との関係性に出会い直す「パーパス」、会社を通じて社会に働きかけようとする自分、チームメンバーとの関係を創造的に結び直す「インナーエンゲージメント」といった4つの要素が、螺旋を描くように作用し合うことで、企業の成長と個人の成長が同時に実現する健全で強い組織がつくられ、その結果としてイノベーションが創発されるという考えに基づくもの。

  • プログラムの基本モデル

上記の考え方に基づき、「創造する組織診断プログラム」「クリエィティブ・リレーションシップ開発」「コミュニティ設計・構築」「パーパス策定」「組織文化開発」などといった個別メニューを課題に応じてカスタマイズして提供するという。

同プログラムの特徴としては、所属している会社ありきではなく、自分自身への気づきや社会との関係性をベースに、会社との関係性を改めて探求し、働く意味や仲間との関係を再構築することで、創造的かつイノベーションが創発される次世代の組織がつくられる、という博報堂BID独自の理論を基本モデルとしているところ。

このモデルをもとに、その企業らしい次世代の組織のあり方を構想し、実現のために必要な組織診断やパーパス策定、組織文化策定、インナーコミュニケーションプログラムなどの具体施策を専門のコンサルタントが設計し、実施するという。